μ's声優さんとラブライブ!(曲)

この記事はラブライブ! Advent Calendar 2017の5日目の記事として公開されています。

昨日の記事は、@hogesakoさんのラブライブ!サンシャイン!! 「帯に書かれた物語」でした。
「みんなで叶える物語」という言葉には一家言あるので置いておくとして、Aqoursの新しい物語がどのような方向に進んでいくのか、帯で見ていくのも面白そうですね。
ちなみにμ'sだとShangri-la showerあたりの「私たちとあなただけの、最高のParadiseへ!」とか好きです。

はじめに

思えば1年前も12/5のラブライブ!Advent Calendar 2016を書いてました。2年前の12/5、転機という意味では大切な日でした。
https://gist.github.com/tomfuru/fd0b2b41257c4dfea984446bafb996d5


というわけで本題、今回のタイトルは「声優さんとラブライブ!曲」ということで、Aqours関連の記事が台頭する中でのμ'sオンリー記事です。実は明日12/6がスクフェスACの稼働1周年だったりするのでそちらを書こうかとも思いましたが、12/2にPileさんの武道館公演があったので、早めにこちらを書きたいなと思い立ちました。スクフェスACについては12/23に投稿予定です。

 

ラブライブ!曲という話題に加え「声優さん」をテーマにした理由は、わたしの2016のFINAL後〜2017年のイベント活動の大半はμ's声優のイベントだったためです。
FINAL後にμ's(ラブライブ!)の大きな要素である楽曲をライブで聴く機会は、もはや声優さんのイベントに行く他ありません。

9人の声優さんはそれぞれのソロや他ユニットの活動で精力的に活動されていますが、その活動を追いかけていると、片鱗にμ's時代に培ってきたことや、μ'sのあの子たちへの想いなどが表れてくる気がしています。
本記事では、9人それぞれのイベントにある程度参加してきた私が感じたことをつらつらと書いていきます。
ちなみに、論説とかではなくただの感想です。それぞれの声優さんのソロ活動の概要と、その活動内でのラブライブ!に関することにどんなものがあるかという参考程度で。


新田恵海さん

ライブを一言で表すとエモの塊。毎回MCが重い、想いの強さ故か。
昔から作詞作曲を自分でしてきて音大で学んでからの業界入り。音楽で生きる、音楽はやめないという強い気持ちがソロ活動の歌にも込められています。「きらめきを夢見て」「暁」「Shine」等自分で作詞作曲を手掛けている曲の想いのこもりかたは本当に一聴の価値アリです。

そんな新田さんがソロ活動で歌ったラブライブ!曲は下記です(2017/12/5時点)。
・2016/12/24 EmiRing◎Special Dec. ~Merry Christmas〜
- Snow halation
- これから
・2017/12/2 Pile Live at Budokan 〜Pile feat. ラブライブ!〜 (ゲスト参加)
- no brand girls
- Music S.T.A.R.T!!
- Silent tonight

あの日を忘れもしません・・・
穂乃果ちゃんと2人で歌った「これから」、FINALが終わって少し時が経って聴くこの曲は、"これまで"と"これから"の自分の覚悟について深く再確認させられました。
μ'sを大好きに想う気持ち、あの日々を大切に想ってくれているからこそ、歌ってくれたんだなと私は思っています。


南條愛乃さん

ソロ活動とfripSide活動とを両立する多忙なお方。全国ツアーが毎年のようにそれぞれであるので全通される方は相当大変。。。
作詞をかなりの曲でやっていますが、その素直な「嬉しさ」と「幸せ」の表現がとても心に響く。例えば"Recording."(歌詞)、これをライブで聴いてしまうと、普段曲を聴いている時も次のライブが物凄く楽しみになってくる。

ソロイベントでラブライブ!曲は2014年BDのLove marginalくらいでしょうか。わたしはまだ声優イベントに行ったことがない純粋な(?)時でした…
ソロでラブライブ!に関する曲と言えば「Simple feelings」、作曲黒須さん(ラブピ・それ僕など)作詞南條さんの1曲で、ラジオだったかで絵里の側面の意味も込めた楽曲だと言っていた気がします(歌詞見るとあぁぁぁってなりますが。1期8話を彷彿とさせてくれます‥‥)

何人かの人がμ'sのあの子たちへのメッセージ等も込めた楽曲を作っていますが、「曲にして残す」という意味は個人的に物凄く大きいと思っています。想いをブログに綴るよりももっともっと長く残ると思うので…。

南條さんとは違いますが、fripSideの話をすると、2年前の八木沼さんのBDイベントに行ったのですが、八木沼さんもラブライブ!のお陰で人が集まったという認識はもちろんしていて、「利用する」というわけではないがこの機会を最大限利用して色んな人に聴いてもらうという感じのお話をしていました。

 

内田彩さん

μ'sの中でも2本の指に入る「THE 声優」、「キャラを演じる」ことへの真剣さに関しては他の追随を許さない。
ソロアーティストとしてでも、曲に「入り込む」印象が強く、1stアルバム「アップルミント」や2ndアルバム「Blooming!」では本当にこれ全部同じ人が歌ってんの??と思うこと間違いない。

μ's曲としては、「October Festival 2015~秋の収穫祭~」と題したキャラソンメインライブにて「ぶる〜べりぃとれいん」を歌唱し、翌年のバースデイイベントで「それは僕たちの奇跡」を歌唱。

この方に関しては、ソロでそういう曲を歌うというよりは、演じて歌うという方向が合っているしその瞬間にまた「乗り移る」んだろうなぁ、と感じます。


三森すずこさん

圧倒的なパフォーマンス力によるミュージカルのようなライブ。他の声優さんのイベントに行っている人が口を揃えて「こんなライブ見たことがない」と言う。そんな人を惹きつけてならない「ミモリンワールド」が待っています。

ソロイベントでは、所謂「みもパ!」でキャラソンをよく披露していて、ダイヤモンドプリンセスの憂鬱、Snow halation、sweet&sweet holiday等が披露されたことがあります(残念ながら私は行ったことがないですが。。。次は行きたいなぁ)

三森さんの曲では「WONDER FLIGHT」


作詞が畑亜貴さんという言わばもう一人の「園田海未」であり、三森さんから海未ちゃんへの曲であると同時に、海未ちゃんから三森さんへの曲でもあるんだろうな、と感じています。
青と白がよくライブでは振られますが、落ちサビでUOを炊くと2年生になるとか言う話を聞いて笑っていた。
「飛んでいく」曲なので、そういう意味でミュージカル風のライブの一部として取り入れられて、普段のライブでも聴ける機会は多いような気がします。

 

飯田里穂さん

μ's屈指の頑張り屋さん。そして飽くなき挑戦心を持つお方。ピアノで弾き語り(アニサマや個人イベント等)したり、去年のクリスマスにはDJをしたり。
歌は等身大の女の子or女性なイメージが強い曲たちです。J-POPっぽい?(J-POPをよく知らないですが)
ただし、所々にあるメッセージ性の強い曲では自然と涙が流れてきます。

今年あったツアーでは、「Re:rippi」と題してりっぴーの昔から今までの曲をキャラソン含め披露。そのキャラソンの中でもラブライブ!が占める割合は大きく、恋のシグナルRin rin rin!、友情ノーチェンジ、Love wing bell、Hello, 星を数えてが披露されました。
今年のバースデーイベント(東京)ではふたりハピネスを歌唱。2年前に椿山荘のBD(秋のあなたの空遠く発売1ヶ月前)に「ユニットシングルのカップリングがめっちゃいい曲!」と聴いていたのもあり、個人的にとても感無量でした。幸せでハートを描こう。
普段のソロライブではあまりないですが、イベントで少し歌う時はラブライブ!の曲を歌ってくれることも珍しくはない印象。私は幸せです。

ソロの曲では、「キミへの帰り道」が畑さん作詞。直接的に言及した曲ではないですが、ファイナル直後のツアーで少し関連づけるような話もしていたのもあり、観客のペンライトも黄色に染まるコンテキスト溢れる曲になっています。
「Good luck for you&me」では、飯田さんが作詞。凛ちゃんというよりは、個人的にはこれはμ'sの各メンバーに語りかけてるような曲だなと感じています。”これからみんなはどこ行くの 私とは違う道?応援するよがんばろうね"


Pileさん

曲は激しい曲が多い。ドラムがドコドコドコドコする感じ。ただ、その曲に負けない力強すぎる歌声。しかもどれだけ歌っても平然としている。歌おばけ・・・
武道館ライブ、曲数40曲。全部一人で40曲歌うライブ。曲数の問題ではなく、ただでさえ激しい声量を要求する曲が多いのにそれを歌いきり、翌日は平然とお渡し&サイン会してくれました。。。

ラブライブ!の曲はアジアツアーで歌っていました。日本じゃないところに住んでる人はそういう曲を聴く機会も少ないからと。Pileさんのライブでは、Daring!!, soldier gameは外国でしか披露されていない。

武道館公演ではfeat. ラブライブ!として開催し、新田さんをゲストに呼んでno brand girls, Music S.T.A.R.T!!やSilent tonight, Snow halation, LOVELESS WORLDを歌ったり、ソロでそれは僕たちの奇跡愛してるばんざーい!を歌ったり。Pileさんも度々「ラブライブ!がなければ今こうして歌を続けられていなかった」と仰っていますし、何よりその「音楽を諦めかけていたけど諦めずに続けた」ことが真姫ちゃんとの共通点とも某手紙で語ってたり、ラブライブ!に対する想いの強さというか、感謝の気持ちが個人的には9人の中でも相当強い気がしています。

ソロ曲では、「P.S.ありがとう…」、この曲は歌詞カードを是非見て欲しい(調べたら出てくるとおもいます)。
見所は何よりも最後のサビ、本人も仰るように(武道館ではあえて仰らなかったですが)、落ちサビに「9人の中の」一番自分の好きな色に変える曲です。「誰か(μ'sの声優さんや関係者の方等)がライブに来た時に、あの光景を思い出せるように」と。
私はゾンビなので、あの9色の光をあえて見るためにTDCHではアリーナを譲り1階席へ、武道館ではアリーナを申し込まず2階席に行っていましたが、何度見ても美しく尊いものです。Pileさんのライブだから赤が多めかなと思いきや、そうでもなくきれいに9色になっている(ならなかったところを私は見たことがない)のが本当に凄いなと思います。


楠田亜衣奈さん

進化と成長と約束という2文字言葉が強い進化系HEROINEさん。ファンとの繋がりを意識させる歌詞が多い気がしていて、こだまさおりさん等が書く歌詞でエモに包まれます。割とぶっきらぼうな面もありますが、寂しがり屋な感じの一面も垣間見えたり。イベント時に「遊ぶ」という表現をよく使いますが、本当に「遊んでいる」ような、楽しいが詰まったライブ/イベントをしてくれます。楽曲は山田マンさんプロデュースで、山田さんが作曲している曲も多数、ハズレなしです。

ラブライブ!曲は、デビュー前のイベントではLOVELESS WORLD(作曲者山田マンも入れた生バンド)、純愛レンズ、僕らのLIVE 君とのLIFEなどを歌っていました。わたしは希推しなのもありますが、純愛レンズのフルが唯一流れたさんくっすん祭り大阪に行けたことは本当に幸福でした。

 特筆すべきイベントは、去年のさんくっすん祭り。FCで「歌って欲しい曲」を送るもので、結果的に各コンテンツ1つずつ歌われる感じでしたが、ラブライブ!で選ばれたのが「るてしキスキしてる」。希推しが多いとは思いますが、やはりみんな諦めきれていなかったのでしょう(私は諦めきれてなかったですよ)。あのイントロが流れた時の楠田さんの少し笑った顔が今でも忘れられません。

 ソロの曲として特筆すべきは「spring heart 」、カレンダーをイメージし各月をイメージした歌が収録されているアルバムですが、これは3月の曲で、テーマは「桜」「卒業」。過ぎていく時間とみんなと過ごした日々。あの日の絆は永遠に。2期9話を彷彿とさせるフレーズもとても好きです。

"そっと手のひらに舞い落ちた想いは あなたの愛が導いた輝く宝物だから"

"ねぇ あなたは今 笑っていますか?"

 

本当にありがとうございました・・・

久保ユリカさん

2016年2月にソロアーティストデビューし、2017年5月にアーティスト活動を休止した久保さん。久保さんのライブは、優しさに包まれた心地よい雰囲気とノリ、そして曲たちです。曲はアルバムを1つ買えばほぼ揃いますが、そのアルバムが半端ない濃さというか久保さんの今までを彷彿とさせる要素がいっぱいあるものになっています。

その一つがバンド「スムルース」、久保さんが高校生?の頃によく聴いていたらしいバンドさんです。スムルースさんは、(久保さんがデビューしたのが2016年2月ですが)惜しくもその前月、メンバーの病気により活動を休止していました。しかし、久保さん側の作詞作曲依頼で曲提供をし、2nd singleのSUMMER CHANCEでは作詞を、c/wの記憶コロコロでは作詞作曲をスムルースのボーカルである徳田さんが提供しています。なお、その後の3rd singleのありがとうの時間にも関わっており、アルバムに収録されている「スーパーカラフル」はなんとスムルースの楽曲のカバーになっています。

アルバムは久保さんの今までを彷彿させると記載しましたが、そうなるともちろんラブライブ!関係の方による楽曲も少なくありません。「これから」を作曲したミトさんによる「Capture You!」、「なわとび」を作曲したrinoさんによる「春風メロディ」、そして「Snow halation」を作詞作曲編曲した畑亜貴氏、山田高弘氏および中西亮輔氏による「セカイのスキがユメになる」。特に最後の「セカイのユメがスキになる」は、山田さんが「そういうつもり」で作っており、歌詞のBメロにも「花」「陽」の2文字が入っていたりと、素晴らしい1曲になっています。また、BD映像をよく聴けばわかるかもですが、ライブバージョンだけには「あの子」の声が入っていたり・・・。

アーティストとしての活動は一区切りですが、声優さんとしてイベントは続いていきますので、今後も期待して私もできる限りの応援をしていこうと思っています。

徳井青空さん

唯一のμ's声優内でソロアーティストデビューしていない方。と書くとアレですが、もちろん徳井さんや事務所に考えて活動されています。

piyo.fc2.com

まあ、くたばれ!!まけるな!!あくのぐんだん!などで漫画家としても活動していますし、ソロアーティストというよりは多彩な才能を活かした活動をしていくのが徳井さんらしいと思います。

そんな徳井さんなので、あまり歌メインのイベントはありませんが、カラオケ系のイベント(カラオケMAX、声優ジャー等)など、「徳井青空」として歌を歌うイベントに参加することはそこまで数は多くないですが機会はあります。そこではもちろん、μ'sの曲も時折披露されます(Snow halation, 僕らのLIVE 君とのLIFEなどが実績アリ)

そんな徳井さんですが、歌メインのライブが二度だけありました。内田さんと並び「声優」として様々な作品のキャラ愛に溢れる徳井さんが、徳井青空演じるキャラクターのみのキャラソンライブ、みらくる青空ナイトvol.9を東京と大阪で開催。「徳井青空」名義の歌は1曲もない、正にキャラソンの祭典でした。

東京は二部制で、さらに一部と二部でセトリもかなりの部分が入れ替わるもので、徳井さんの多くの曲を歌いきりたい熱意が伝わってきます。さらに、演出も全てのコンテンツに関して許諾を得て、映像化はしないものの演じるキャラクターと共に全曲を歌う、声優さんならではのライブでした。ラブライブ!の曲としては、にこっち曲の代名詞「にこぷり♡女子道」や「no brand girls」「夏色えがおで1,2 Jump!」に加え、2nd以来?となる「まほうつかいはじめました!」も二部では披露されました。

 そして、、、曲が来た瞬間に私はのけぞって声にならない声で叫んでしまっていたのですが、本邦初披露となる「HEART to HEART!」を一部で歌い、二部で「るてしキスキしてる」を歌い、FINALまでに披露されなかった2曲の披露となりました…この日に関しては私もその夜はずっと頭のネジが外れていた気がします。

 

 東京公演で発表された大阪の追加公演では、にこぷり、のーぶら、夏色に加え、「PSYCHIC FIRE」を披露。背景動画は、稼働2ヶ月目となるスクフェスACの ALL PERFECTのプレイ動画が流されました。徳井さんは大阪公演の少し前に関西巡りをしていましたが、そこで神戸三宮のタイトーステーション(ゲマズ前)の真ん中の筐体でプレイされていて、まさかこれが布石だとは誰が思っていたでしょうか…徳井さんはスクフェスACに関しても言及するツイートをよくしていて、気にしてくれているのが本当に嬉しい限りです。

そして‥大阪でももちろん来ました未披露曲。東京のライブでは「楽しい」という気持ちでいっぱいになったセトリのライブでしたが、大阪ではアンコールのミルキィホームズの「Day by Day」 など、セトリの選び方が完全にエモくさせに来ていて、そしてとどめの最後に歌ったのが「Paradise Live」でした。"またね またね きっとねまた会う日は近いよ その日まで待っててよね 約束だ"、徳井さんの想いとこの曲を最後に選んだ理由が歌詞に全てが込もっている気がします。

この徳井さんのイベントは「みらくる青空ナイト」という徳井さんプロデュースのイベント(内容は毎回違う)の一環だったので、次回の「みらくる青空ナイト」はまた毛色の違ったイベントになると思いますし、本当に唯一無二のイベントだったと思います。

 

おわりに

 

というわけで、9人の方々のご紹介でした。あまりソロイベントだからこその良さはあまり書ききれてないですが(趣旨と違うので)、 MC等にそれぞれの個性が出ていたり等しますし、ラブライブ!のイベントでのイメージしかない方はソロのイベントにいくと「こんな一面もあるのか!」と思うことが多くあると思います。

「私なんかが行っても・・・」と思う方も少なくないかもしれないですが、ファンの皆さんはどの現場についてもウェルカムですし、「いろんな人にもっと知って欲しい!」と思っている人が大半です。ぜひ、都合が合うイベントにふらっと行って見て頂けると幸いです。

何より、このような「キャラソン」を歌う声優さんのソロライブは、残念ながら様々な事情で円盤化されないのが通常です。そのため、結局自分の目と耳とその他全てを使って現地に感じに行くしかないわけで、是非足を運んでいただければと思います。


明日の記事は@amadamu333さんの「実はこの人が大好き→しゅかちゃん」です。
「実は」って何だって感じですが、個々の声優さんを好きな理由って様々で面白いですよね。
期待しましょう。